中洞牧場における放射能測定について
3月12日に発生した福島第一原発事故以来、各地で食品から国の暫定基準値を上回る放射能が検出されたというニュースが続いています。私たちは牛の飼育から乳製品の製造・販売までを一貫して行う企業の責任として、5月から牧場の環境放射線測定、および原乳と野シバの核種別残留放射能検査を行っております。
| ※ | 福島第一原発・牧場間は直線距離で 267 km(東京・福島第一原発間は同じく直線で220km)。決して絶対的安全圏とはいえない距離にも拘わらずこの数値が出ているのは、牧場の南方に位置する 1,200 ~ 1,900m の北上山系の長大な山塊が壁となって、放射性物質を防いでくれているからではないかと考えています(ちなみに牧場の標高は 710 ~ 860m で、1,200 ~ 1,900m の北上山系中の窪地にあります)。 |
- 原乳および飼料(野シバ・乾草等)の放射能物質検査結果
牧場の継続的な運営にとって最も重要な原乳と野シバ・乾草は、2011年5月中旬以降、民間の検査機関で毎週検査しています。現在、Iodine-131(=ヨウ素 131)、Caesium-134/137(セシウム 134/137)のいずれについても ND( = Not Detected = 不検出)です。
※ 2011年9月19日から 3 週間はセシウム134・137の合算値で 2.0~1.0ベクレル/kg を記録しましたが、福島原発事故以前から 10 ベクレル/kg は国内外のいずれにおいても放射性物質の規制対象外であるため、生産・製造を継続しています。 
- 牧場(岩手県岩泉町)と東京(赤坂および新宿)の空間線量比較
東京都の公式発表は表にあるとおり 0.06 ~ 0.08 ですが、これは周知のとおり地上 19.8m の計測値で、人間および植物の実際値(路面・地表面および路上・地上1m)は、同じく表のとおり東京都発表値の2〜3倍前後。牧場の実測値は、風向等で多少の変動はあるものの、おしなべて東京実測値の 1/8 ~ 1/3 前後と、極めて低い数値となっています。
岩手県のデータは、岩手県環境保健研究センターの3階屋上で計測されているものです。正確な高さはわからないのですが、モニタリングポストが3階建てのビルの屋上に設置されていることから推測すると 12~14m 前後ではないかと考えています。
※ 地上 19.8m の計測データを公式数値としていることに対する批判に応えるためか、現在は東京都も地上 1m の数値を併せて公開しています。 
※ 同じく岩手県も、盛岡市にある環境保健研究センター3階屋上の計測データに加え、県内各地の地上 1m の数値 を公開するようになりました。



