
こんにちは。幸山です。
先日11月22日(月)に明治大学農学部(生田キャンパス)の「農業経済概論」(竹本田持教授担当)にて中洞正が講演を行いました。
明治大学は私が昨年まで通っていた大学で、竹本先生は私がお世話になった地域資源管理論研究室(現在は農業マネジメント論研究室)の先生です。
今回の講演テーマは「頭でなく心に残る講演をしよう」
ということで、壇上だけでなく学生の横を歩きながら、酪農や食料の本来のあり方について熱く語ってもらいました。

さて、いきなりですが問題です!
『現在の牛は年間何キロの牛乳を出すでしょう??』
これは講演の中でもあった話です。
正解は一万キロ。
一日あたり30~40キロの計算になります。
それに対して、中洞牧場の牛は一日約10キロしかありません。
本来、牛乳は仔牛が飲むためのものです。
仔牛が飲む牛乳は一年間に300~500キロもあれば十分だそうです。
それにも関わらず、現在の牛乳は人間の為だけに作られ、乳量が多ければ多いほど経済的にいい牛だと言われています。
中には、一日に70キロも牛乳を出す牛がいるみたいです。
そんな牛は、まさにアニマルマシーン・・・
大量の牛乳を生産する為には、大量の餌が必要です。
その大量な餌を食べるとさまざまな病気や事故が発生しやすくなります。
それを補うために今度は薬を投与します。
【なんだか、今の日本人の飽食の問題と似てるかも・・・】
【いや、牛は無理やり食べさせられているのだからもっと残酷・・・】
また、その大量な餌は人間が食べるトウモロコシや大豆、麦などの穀物です。
本来、酪農とは人間の食べることができない草(牧草など)を食べさせることによって、肉や乳を作り食卓を豊かにしてくれます。
さらに、牛の胃はその草から、たんぱく質に変えるすばらしい働きをしてくれます。
そのおかげで、あれだけ大きな体を作ることができるのです。
【私は、どうして草ばかり食べる牛があれだけ大きな体を作るのか疑問でした。】
【その答えは、すばらしい胃のおかげだったんですね。】
少し話がそれましたが、話をはじめの問題に戻すと・・・
今の酪農っておかしくないですか?
私たちが食べているもの、またその仕組みがすごく歪んでいます。
『こんな酪農の姿でいいのでしょうか??』

中洞牧場では、自然分娩、自然哺乳、365日24時間放牧(搾乳の時だけ牛舎に入れます)です。
正直、生産量は極めて少ないですが、本来の食べ物の姿があります。
私は真横で聞いていて、改めて酪農や食料のあり方を考えたいと思いました。
そして講演後は、竹本ゼミで酪農業・農業への熱意ある学生たちとのディスカッションを行いました。

後輩の自慢をするわけではありませんが、みんな真剣に耳を傾けながらメモを取り、するどい質問をするんです。
また、酪農に興味を持っている1年生も参加するなど、ゼミは大いに盛り上がりました。
その後、私がお世話になった飲み屋に場所を移し、講演よりも盛り上がってしまったことは言うまでもありません。笑
今回、講演を行うにあたり、いろいろと協力して頂きました竹本先生には本当にお世話になりました。
この場を借りて、お礼申し上げます。